今回は
Audi Collection Auto Union Typ C Stromlinie 1937
の紹介です。今回は中古のものを購入しました。
- 発売元 quattro GmbH
- 発売日 不明(1995年~2009年の間:Audiのロゴから推測)
- モデル Auto Union Typ C Stromlinie 1937
- スケール 1/43
- 生産国 イタリア
- 生産社 brumm
- 価格 不明
- ギミック タイヤ回転
この車両はAudiの前身のメーカーのアウトユニオン(1932年-1985)が1937年に世界で初めて公道で時速400㎞を達成したマシンです。
※公道で時速400㎞達成した時のマシンにはゼッケン「31」がついていません。
なのでこのミニカーは正確には記録を達成した車両をモチーフにしたとはいえません。下のサイトには「31」のゼッケンを付けたマシンがサーキットを走行している写真があったので推測ですがデモ走行の際のマシンを再現したのだと思います。
そもそもアウトユニオンとは?
今のAudiになる前の会社がアウトユニオンで、
第一次世界大戦後敗戦、そして世界恐慌が起きた頃の経済がボロボロのドイツのお話です。国内ではナチス政権が誕生した時期と同じです。
この時に自動車メーカーであった「ホルヒ(高級車メーカー)」「アウディ(高級車メーカー)」「DKW(オートバイメーカー)」「ヴァンダラー(小型車メーカー)」が生き残りをかけて四社連合を組んだのがアウトユニオンです。
そのアウトユニオンはヒトラーの主導ほどドイツの自動車技術を世界に誇示するために国際自動車レースに参加しました。これによりドイツ国内の参戦メーカーはダイムラーベンツとアウトユニオンの2社になりました。2社はグランプリで切磋琢磨しながら最高速度記録への挑戦を行っていました。
そして1937年にベルント・ローゼマイヤーはアウトバーンで世界で初めて時速400㎞を達成しました。記録を出したあとローゼマイヤーは精根つきてマシンから自力で降りることが出来なかったと言われています。時速400kmは1秒間に約100m以上走るような速度です。この速度を道幅8mの公道で走らせられる精神力と技術はとてつもないものです。
Audi Japanがローゼマイヤーについて軽く紹介しています。併せてどうぞ
Audiの歴史を遡るならこの本がオススメです。
それは詳しく見ていきたいと思います。
サイド
流線形のボディが最高速を意識していますね。テールの伸びが美しいです。フェンダー?のしっかりとした丸みが戦前の車らしさがあります。コックピットが低いのがまたすごいですね。ミニカーのボディは1つの素材で出来ていて美しいラインを見事に表現しています。
フロント
「曲線が美しい」これ以外に言葉が出ません。
テール
フェンダーからテールまでのまとまり方の美しさはまさに芸術品です。
上からの見るとエンジンの一部が見えます。ここでスペック紹介をします。
V16ってすごいエンジンですよね死ぬまでに一度音を聞いてみたいですね。
とりあえずこちらをどうぞ!2018年のグッドウットの動画になります。形が違うじゃんと思いますがこちらがベースのマシンのTyp Cです。それを最高速仕様にしたのがTyp C Stromlinie なのです。動画の2分10秒からのエンジン始動の音がオススメです。
底面
ミニカーの底面も再現されていました。ガナードは特になくフラットにして空気の流れを良くしているって感じでしょうかこのモデルとなったマシンは現存していません。どのようにして再現をしたのかはわかりませんが(資料が残っていたのかも)それっぽい感じですよね。
ギャラリー
今回は以上です。ご覧頂きありがとうございました。
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