1/43 Spark Model 2019 WRT Hitotsuyama Team Audi Sport #21 Audi RS 5 DTM
今回は
1/43 Spark Model | 2019 WRT Hitotsuyama Team Audi Sport | #21 Audi RS 5 DTM
の紹介です。
- 発売元 Hitostuyama GmbH
- 発売日 2020(令和2年)9月
- モデル Audi RS 5 DTM(2019)RS 5 DTM | audi.com
- スケール 1/43
- 生産国 中国
- 価格 11,880円(税込み)世界300台限定
まずはこのモデルとなったマシンについて紹介したいとおもいます。
そもそもこのこの競技専用車両のAudi RS 5 DTMのDTMとはドイツのレース「ドイツ ツーリングカー 選手権」のことを指します。
DTMはドイツの自動車レースの人気カテゴリーの1つで、FIA(国際自動車連盟)が定めるのクラス1規定の自動車レースです。参戦メーカーは年代によって変わってくるのですが基本的にはドイツ御三家が参戦しています。
近年の参戦メーカーは
- 2018年はAudi・BMW・Mercedes-Benz(同年撤退)
- 2019年はAudi・BMW・R-Motorsport(車両はAston Martin、19年のみの参戦)
- 2020年はAudi(同年撤退)・BMW
- 2021年はFIA GT3車両を使用したレースを開催
- 2023年は完全電動レーシングカーを使用したレースを開催予定
となっています。
マシンについてはAudiが市販車であるRS 5をベースに日本のSUPER GTと同じくクラス1規定にそって開発をしたものです。2019年のマシンのスペックは
- パワー 580hp
- 最高速度 300km/h
- 0~100km/h 2.8秒
- エンジン 2000cc直列4気筒直噴ターボ・エンジン 580馬力を発揮
- プッシュツーパスシステム(可変式燃料流量リストリクター)を使用時で+60馬力up
- ドラッグ・リダクション・システム(可変ウィング角度調整システム)
- トルク 650Nm以上
- 駆動方式 後輪駆動
- トランスミッション セミオートマチック6速トランスミッション
- サイズ・重量 4,958(リアウイング含む)/ 1,950 / 1,150 長さ/幅/高さ(mm)986㎏
となってます。このマシンの一部のパーツはコスト削減として共通部品として他のメーカーのマシンと同じになっています。(DTMマシンはボディー下部は全て共通となってます)
余談ですがAudiはDTM連勝最長記録を持っており、記録は12レース連続でで2019~2020年の間に達成しました。その間の1年と13日の間DTMで無敗を誇りました。
2019年シーズンからAudiはDTMで圧倒的な強さを誇り、1-2-3フィニッシュもよくある事でした。マニファクチャラー年間獲得ポイントを見ても1.Audi : 1,132ポイント2.BMW : 550ポイント3.Aston Martin : 49ポイントと圧倒的な強さを見せています。
次にこのミニカーのモデルとなった、WRT Hitotsuyama Team Audi Sport Audi RS 5 DTMの解説です。
日本のSUPER GTとドイツのDTMが2000年代からコスト削減・交流戦開催を目標にクラス1規定に向けて共通化を進めてきました。そしてついに2019年お互いのマシンが規定に準拠したということでこの年初めてレースが行われました。
レースはドイツホッケンハイムサーキット、日本の富士スピードウェイの二か所で2レースずつ行われました。レースのレギュレーションはDTMのものを使用したスプリントレースです。スタートはインディ・スタートで行われタイヤはハンコック製ワンメイクで行われました。10月に行われたホッケンハイムの交流戦で日本のLEXUS・TOYOTA・HONDAの3社が各一台ずつマシンを持ち込むも惨敗という結果で終わりました。
そして11月に行われたSUPER GT×DTM特別交流戦 富士 dream raceに参戦したAudiの車両がWRT Hitotsuyama Team Audi Sport Audi RS 5 DTMです。
このマシンはDTMに参戦しているスイスの強豪チームWRTをAudi JapanとAudi Team Hitosyuyama、Audi Driving experienceが支援したことによって日本でマシンを走らせることが実現しました。
WRTとHitotsuyamaは以前から協力関係にありそのお陰での実現です!2020年には昨年HitotsuyamaでSUPER GTで活躍した富田竜一郎がWRTからGT World Challenge Europeに参戦しており初優勝をしています。
ドライバーは過去にフォーミュラニッポンやSUPER GTでチャンピオン経験やルマン24時間でAudiを3度優勝と導いた元ファクトリードライバーのノワ・トレルイエです。
その他Audi勢は3台のマシンを富士で走らせました。その中で自分が選ぶ一番カラーリングがカッコいいのは上記の写真に写っているAudi Sport RS 5 DTMです。
2019年のDTMチャンピオンであるレネ・ラストがドライブする車両で白いボディに赤い円をあしらい日本の国旗を表現し、RSモデルの25周年を記念したロゴが印されています。この日本に対するリスペクトが感じられてとても好きです。こちらのミニカーも紹介してますので是非ご覧ください!
前置きが長くなりました。それではミニカーを詳しく見ていきたいと思います。
サイド
DTMマシンなのにAudi Japanと中央にデカデカと記されているのが不思議な感じがしますね!
Audiの白にWRTの黒そしてHitotsuyamaの蛍光グリーンのデザインがシンプルで好きです。ミニカーの塗装は細かいパールが入っています。
逆サイドにはエキゾーストがあります。
フロント
ワイドボディ化されベースのRS 5の面影がだいぶなくなっています。流石レーシングカーです。ボンネット中央には黒い塗装がされており、WRTのイメージカラーを意識しているのだと思われます。そしてスポンサーのHitotsuyamaそしてAudi Driving experienceのステッカーが張られています。
牽引フックの再現が見事ですね!フロントディフューザーはカーボン柄になっています。フィンは一枚のシンプルなものになっています。
リア
特にデザインが施されているわけでもなくシンプルです。GRANVALLEYのスポンサーロゴがいいですね!
Limited 1 of 300と記載されています。
内装
クリアパーツの内側がが汚れて残念です。
右下には車体番号とキルスイッチ・Eマークなどがしっかりと再現されています。
色々な角度から見ていきたいと思います。
ルーフには10year WRT 2009-2019と書かれています。
見て頂きありがとうございます。もしよければ他の記事もチェックしてください
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